脱・終身雇用のキャリア論〜心構え編〜

巷では経団連やらトヨタが終身雇用を保証できないやらなんやらで盛り上がってますね。
自分が学生の時もそうでしたが、終身雇用が保証されてないのなんて大半の人が学生の頃から分かっていると思います。
ただ、分かっているけどどうすればいいかがわからない。そんな学生や社会人向けに記事を書けたらと思います。

筆者の経歴

高専本科を卒業→学校推薦で新卒就職(3年と9ヶ月勤務)→転職キャリアファーストなSES企業(3ヶ月)
自分も就活時点で終身雇用なんて無いの分かっているが、どうしたらいいかわからく、もがきながら今に至ります。

学校でのキャリア教育の問題

まだまだ終身雇用ありきキャリア教育が蔓延しています。
自分の高専でも選択授業でキャリア論があったのですが、こんな例題が有りました。

Q.A君は28歳ですが、リーダー職を任せてもらえず、同期に遅れを取っています。転職を考えていますが、どうするべきでしょうか?
1.そのまま仕事を続ける
2.アピールするために資格取得を頑張る
3.転職するべき
何故かベストアンサーは「1」だったんですよね。こんなの言ってしまえばケースバイケースだと思うのですが、「1」を推奨していた時点で授業そのものへの信頼が揺らぎました。自己分析とか勉強になったんですが。。。

 

キャリアって学校ためでもなく、会社ためでもなく、自分のために積んでいくものなんですよね。
先程のケースだと明らかに会社のため、さらに言えば斡旋している学校のためという印象しかありません。

 

ここまで行くと極端かもしれませんが、今どきなキャリア論と学校が用意しているキャリア論にどうしてもギャップがあるのを感じます。

  • (特に高専)学校のレールで就活してほしい
  • 就活担当が年功序列ありきの就職しかイメージに無い、教師一筋の人も。
  • ベンチャー企業に就職するときに反対される。大企業に入っとけと言われる。
  • インターンの単位認定が学校経由でないとできない
  • リクナビ・マイナビありきの就活
  • キャリア論なのに転職という選択肢が無い。むしろ選択しないように誘導している

終身雇用って会社がキャリアを用意してくれたので、何も考えなくてよかったのですが、転職がありえるため自分でキャリアを積んでいく必要があります。
極端ですが、会社が急に倒産して持ってるスキルが他では使えなかったら飯食っていけません。他の会社でも使えるキャリアを自分が主体となって積んでいく必要があります

学校は自分でキャリアを積んでいくやり方教えてくれないし、どうやってやればいいんだよ?って話です。

 

学校は今までキャリアは会社が積んでくれてたから、就職までの支援してあとは会社マカセタって感じだったのに、やる必要が出てきた。
その現状に対し学校が、目を背けてたり、追いつけてないのが実情だと思います。
それと同じで企業側も終身雇用ありきなところもあれば、転職ありきのところもあります。

どうやって自分でキャリアを積んでいくべきか〜心構え編〜

まずは心構えから書いていきます。

 

情報収集

会社員には自分でキャリアを積んでいる人と、会社が用意したキャリアを積んでいる人の2つに分かれます。
極端に言ってしまえば自分でキャリアを積んでいる人と、会う機会を増やしましょう。

 

終身雇用がなくなる事による採用の変化

こちらを御覧ください従来システムとこれからのシステムのストックとフロー
※画像を引用させていただきました。


この図がまさに私が皆さんに意識していただきたいポイントを示しています。
終身雇用がなくなることで、新卒一括採用がなくなる。通年採用と転職のイン・アウトに今後採用は徐々に移行していきます。
この転換は学生側も企業側も課題になっていくでしょう。

現状はどうか?

就職活動、企業側から見れば採用。採用方法も先述したもの以外にもこんな分類があるかと

  • 新卒一括採用と、通年採用
  • 新卒採用、第二新卒、中途採用
  • 経験者採用と未経験者採用
  • 学生インターン、社会人インターン(採用の前ステップ)

採用のプラットフォームも多岐に渡っています ※雑な分け方かも..

  • リクナビ、マイナビ等のプラットフォーム
  • Wantedly、キャリコレ等のプラットフォーム
  • 転職ドラフト等のプラットフォーム
  • SNS採用
  • 企業HPから採用
  • エージェントを通しての採用

ここで私が言いたいのは、新卒一括採用って未経験者採用で、転職する際はほぼ中途の経験者採用となるわけです。
つまり学生の時点で未経験者の場合、新卒入社する会社で経験者となることで転職市場に出ることができる。
また今後通年採用になることにより、経験者採用の重きが高くなるため、学生インターンとかを行って学生のうちから経験者側になっていく必要があるのかなと思っています。数年かけてじわじわとでしょうが。

配属によってキャリアに大きな影響が出るからこそ、新卒の配属ガチャはかなり重視され、場合によっては涙する人もいるわけです。
私は転職は視野にあるけどこんなキャリア積みたいという具体的なところはなかったので配属に深いこだわりは無く、業務の中で他社でも使えるスキルが付いてるかと言うのを意識していました。

結論

長々と書いてきましたが、まずは採用市場の変化を認識し、自分でキャリアを積んでいけるようまずは、そういう人から話を聞くのを大事にしましょうという内容でした。
正直学生のうちからこんなキャリア積みたいって言える人は少数なので、そこは焦らずに立ち位置を認識しながら動いて行きましょう。

続編ではそういった人と話をするにはどうすればいいか、自分が社外で使えるスキルは何かとかを書いていけたらと思っています。