タイトルの通り高専の本科を卒業し20歳で入社した新卒の会社を、2018年12月末付で退社いたしました。(2015年4月入社なので3年9ヶ月勤続でした)
表立って社名は上げませんが、内容的に会社がわかっても問題ない程度の記事にしますw
参考になるかもしれない人
- 自分がやりたいこと、なりたいものがわかってない人
- 私もそのたぐいなのですが、どう進んで来たかを書いていきます。最近は見つかってきた気がします
- 新卒でプログラミングがっつりやる会社に行くか迷っている人
- 私も当時迷っていました
- 社内SEのキャリアを知りたい人
- ※社内SEは簡単に言うと会社のPC担当です。
- 学校に無線LANがあってインターネットできるのも、PC担当者がいて業者とやり取りしてるからです。
- よく聞くSE(システムエンジニア)とは区別されます。
- 単に退職エントリを読みたい人
長くなるので先に結論を
- 自分にとって社会人の0→1ができたので入社の選択は良かった。
- 3年目あたりからスキル的な頭打ちを感じた
- 自分が納得のできる次のステップが見つけられて良かった
- 次のステップが見えてきた点に関しては、会社での経験もありますが、他の経験も関連してきます。
- 3年9ヶ月いたのは長かったかもしれないし、自分の中で納得できたから適正なのかもしれない。
ざっくりと経歴
- 高専在学中にギークハウス南千住を1年半程運営。住人は述べ10人、来客は200人程。イベント実施数20回程←唯一他にない経歴
- 都立産業技術高専 情報通信工学コースを2015年に卒業
- 席次は下から10人以内で、留年も見えていたため進路は就職を選択。
- プログラミングの成果物等々もなく、具体的なやりたいことが見つからなかったため、就職担当に勧めて頂いた企業に学校推薦で就職。
- 就職先は従業員1200人の部品メーカー(非上場)
- 2社目の内定で1社目は自動車の部品メーカー。応募の候補には商社系SIerもあった
- 3ヶ月の入社研修+製造実習を経て情報システム部へ配属され俗に言う「社内SE」に。
- 転職に向けて2018年12月末日で退社
就職先を決めるに当たり、当時考えていたこと
Web系でプログラミングするエンジニアも視野にあったのですが、新卒だからこそ入れそうな会社を選びました。
当初、ブログに起こした気もするんですが、見つからん…
- 周りに比べてプログラミングの自主学習をしてなく、成果物もないため自信がなかった。
- 具体的なやりたいこととかなくて、まずは学校で学んだ知識活かせればいいなーと。←面接でもそんなこと話した。
- 高専で傾いた社会性を、同期がいる会社で取り戻したい
- 新卒だからこそ入れそうな会社に入っておきたい。Web系ベンチャーは後からでも行けるだろう。
- ベンチャーは教育体制とかまちまちだし、1発目だしちゃんと社会人マナー身につけたい。
- 自分の中で「それなりの働きでそれなりの給料を貰う」と「がつがつ働いてしっかり給料を貰う」で前者がいいかなと思っていた
- ライフワークバランス的に自分の時間欲しいし
- ココ重要「まずは新卒でしっかりした企業に入社して3年経った頃に転職したければすればいいや」
- 入社前から転職ありきで進路を考えていました。年功序列が終わりだとは感じていたので…
- 入社前から転職ありきで進路を考えていました。年功序列が終わりだとは感じていたので…
入社してから
働いてみた感触
- 当時心配していた高専の扱いはちゃんと高専でした。
- 稀に高卒と同等にされたりする(噂がある)
- 修士、学部(専攻科卒)、高専、短大専門、高卒それぞれ給与テーブルや昇給等々が別れていました。
- 人事配属的には学歴関係なくやってるイメージ。高卒で初手間接部門や異動で製造→間接部門移る人もいた。
- (自分の部署は)毎日定時に帰れてサイコー
- 当たり前ですが、理不尽な人間関係はなく、人間関係的なストレスは少なかったです。
- 部署の飲み会も(うちは)年1回。開発系は飲み会も多かったり、一発芸求められてたりして結構体育会系だったけど..
- 有給も取りやすい。
- 在職中2回、9連休頂いて海外旅行に行ったりしました。タイ、中国(深セン)
- 遅刻・寝坊すると(ボーナスの査定対策)半休を使うかつ、午前中いるのに有給になるので、(起きれなかった)体調不良で午前休にする
- 給料は高専卒の平均的な額でした。残業もある月ない月まちまちで、しない月は寮費5000円を引くと15万代ですね。
- 2〜4年目の昇給もたかが知れていて5~10千円程
- ボーナスは年2回、2ヶ月分程かな。年々微増で上がりました。ボーナスを変動させないよう別途、業績が良いと臨時賞与という形をとっていました。
- 年収は340万~380万くらいで推移しました。詳しく知りたければ連絡ください。今度詳細をnoteにあげたいとは思ってます。
- 教育体制がしっかりしている
- よくあるマナーとかの新人研修がある。要不要問題ありますが、個人的にはやっておきたかったし、やってよかったと思う。
- 配属先でも生産管理の仕組み、SQLの講習とかを
- 同期を始め人との繋がりとか
- うちの代は他の代に比べて中がよく、3ヶ月に1回くらいなんとなく飲み会をやってたりしました
- その他上下の関わりや幅広い学歴の人、地域(他拠点)の人、ITだけやってるとかかわらない人と関われたのは良かった。
遊びつつも貯金ができる生活
社会人1年目って、学生の頃とは違い金もあり、(定時退社)できて時間もあるので、かつ高専時代に酒を飲む機会が少なかったのもあり(20歳超えるのが卒業年)、飲む回数が増えました。こう遊びつつも、削れるところは自炊等々や固定費の押さえ込みで節約し、年50万の貯金+実家へのささやかな仕送り、興味上がった株式投資をしていました。
よく学生に戻りたいか?ってあるかと思いますが、社会人は金があっていいです。学生は時間がありますが、十分楽しんだのでいいかなって感じ。
少ないと思える手取りで社員寮だったら生活できるけど、家賃かかると生活厳しいなっていう焦りから自分の楽しみつつ必要最小限の出費が見つかったのは、今後のライフプランを考える上でも大きな収穫となります。
話はそれますが、貯金するにしろしないにしろ、自分が何に使っているのかと言うのを月単位、年単位で把握することは今後のライフプランを立てる上で重要です。
身についてるスキルって他で使えるの問題
自分に付いてるスキルが他で使えるかっていうのは常に気になっていました。社内でしか使えなかったら転職から遠のいていきます。
高専のつながりで、同年代がスキルもあってがんがんプログラミングして、年収も多くもらっている様子見るとなんとなく焦りを感じました。
転機〜人生の目標設定〜
応用情報技術者落ちました(2回目) & 目標設定って必要だよね←の記事の後半にも書いたのですが、書籍「金持ち父さん貧乏父さん」、キャッシュフローゲーム会、書籍「7つの習慣」との出会いを経て自分の中の目標設定ができ始めました。※くれぐれもネットワークビジネスには注意してください。
まずは一生のキャッシュフローを年を1行にして作っていきます。年収はこれくらい上がって欲しい、副業、資産運用で稼ぎたい、結婚するならこれくらい。子どもが生まれて収支が変わる、家も買う前提で進めて…老後は子どもが自立した後は家売って田舎に引っ越そうみたいな。理想ベースで並べていきます。
いきなり作れない人は、人生のやりたいことリストを書いたり、自分の役割ごと(家族、仕事、恋愛、自分とか)に達成したいことを書いていくとイメージができたりするかも…?
一生の目標ができたら1年のやりたいことリストを作っていきます。
最初の目標
当初の一生の目標は嫁が少ないパートでも満足な生活ができる収入が目標でした。収入は600万円後半(サラリーマンに加え、資産運用の利益や、副業の利益含む)、かつ週休3、リモート可能とか挙げてました。←後に変わっていきます
理想は働かなくても生活したいですw
2018やりたいことリストと2017やりたいことリスト50の振り返りを比較するとやりたいことリストの作り方が大きく変わってるのがわかるかと思います。
お前2018年の振り返り記事はどうした?って言うのはありますが、置いといてくださいw
ポイントとすると2018年当初は年内に転職する気はなく、転職に向けての活動が中心でした。ただ3年以内に転職して年収100万アップと言う漠然とした目標がありましたw 以下抜粋
- 自分のやりたい仕事がわからないから、社外の人と積極的に合う
- Wantedlyで見つけた会社に行く
- ITエンジニアが集まる勉強会に参加する
- 職務経歴書を作る
- 副業で稼ぐ(!)
- スキルを身につける(応用情報技術者とかIoTデバイス作ってみるとか)←未達成ですが…
最後の決め手とは…?
気づいたら年内に退職するぞ…!となっていました。なんででしょう。
- 仕事での成長が微増になった
- 成長スピードが鈍化する焦りは社会人4年目あるあるかもしれません。
- 担当する案件としては運用的な案件が潰せず、そこから技術的な案件も振ってもらえなくなる悪循環が
- SIerなどでスキルある人が、子育てとかのフェーズでゆっくり仕事したい人にマッチする仕事。入社してから全然スキル伸びない。(実際に転職で入社した先輩が言ってた)
- 現在のスキルは自分が目指す目標に対して価値が低いことを知る(やはりか〜感)
- 社内SEの経験を生かす転職するとしたら同じように社内SEだし、稼ぎ的な上限は500万円代で止まるのが現実だよ〜と
- 副業(物販)の経験
- 効率化する上でプログラミングスキルが物を言うことを身にしみて感じる。
- これと言ってやりたいことがなかった私ですが、副業の効率化というやりたいことが見つかりました。
- 副業のコミュニティーを通して、サラリーマン1本より副業したほうが手元に残る現金が多く、賢いと分かりました。
- しっかり副業OKとうたっている会社に行きたい
番外編
〜キャリアを考える上でのキーフレーズ〜
- 自分がその会社でやりきったと思えたら転職すればいい
- 1年後も同じことに悩んでるんだったら会社辞めたほうがいい
この2つの言葉はある意味対極しているんですが、「やることやって(やろうとして)同じ状態なら辞めたほうがいい」
改善に取り組んだり、新しい提案したりと、社内で頑張る道もあったのかなーって思うこともあるんですが、モチベーション的なところと、社内風土、自己コントロール的に実行に移らなかったところ等々を含めると変えてよかったんだろうなと。
あっなるほど。なポイント
- 古き企業体制
- 電子文書システムがあるのに、稟議書は紙で事業所を回る
- 上の一声で複数モニタ許可制が施行され、モニタ余ってるのにCAD等を使う人以外(例:excelで使いたい人)は複数モニタが使えなくなる。
- 一族経営、年功序列、管理職になりたがる人が少ない
- 実業団の応援団がある
- 自分の次の代から新卒男子が強制で残業時間(週2で3時間を1ヶ月半くらい)に参加。これは今年NHKで放送されて物議を醸した
- 団体の運営側になるとやばい。(3年目の年に経験) 打ち合わせ時間がメンバーの都合上定時後かつ時間外扱い。製造の女子が打ち合わせ慣れしてなく終電で帰ることもあり。(大会に向けての活動なので、期間は2ヶ月くらいです)
- ↑それなりに管理者に言いましたが、翌年もあまり変わらない企業体制。
- システム的な面(負)
- SmallTalkを使ったパッケージシステムがバージョンアップでjavaも選べる状態だけど、今後の切替でもjavaを選ばなさそうな雰囲気
- クラウド環境をそろそろ試験導入しようと言って2年経過。やったことはベンダーを呼んで情報収集のみ。これは自分にも非があります。
- システム的な面(良)
- Windows10の導入を計画的に進めていた。年の購入数を平準化して、サポート終了までに入れ替え完了。
- マニュアル等のドキュメントを整えていて、属人化が減ってきている。
退職にあたり
就業規則が1ヶ月前の申告だったので、そこは事前に確認の上基本的には守るようにしましょう。会社都合(3ヶ月連続残業45、100超とか)にできるなら気にしなくてもいいかもですがw
課長に相談→課長から部長へエスカレーション→部長と面談→決定→総務手続き、引き継ぎ
前向きな退職ということで後押しして頂き、スムーズに退職できたと思います。
諦めていましたが、退職金が出ました。金額的には10万ちょい。退職金制度は社内健保か年金基金が運用していて入社からポイントが貯まり、退職時に、自己都合or定年退職的な係数がかかり支払われるようです。企業は退職率の係数はあれど、社員の退職金を貯めているわけです。
終わりに
新卒の就職先ってどうするべきか難しいところがありますが、Web系行くか否かって、高専に入学を決めるか否かみたいな話と似ていて、早く決断すれば強い点もあるけど、後から参入して強くなる人もいるし、合う合わない合うので人それぞれという結論になると思います。
自分はいろんな迷いが、社会人生活していくうちにこの方向に行きたいかも…というのが見えてきて、じゃぁ進むか!って感じです。
一つ言えることは、何を選ぶにしても、幅広く偏らない情報収集をしつつ、アウトプットしつつ、決断するときは勢いも大事ということです。
転職先の話はまとまったら記載します。それではまた。
相談事とかあればお気軽に@myu_mxまでご連絡ください。喜びます。
(旧ブログに書いた記事の引っ越しになります。リンクが旧ブログに飛ぶのはご了承を)