前置き
最近マラソン話ばかりで、団地リフォーム話が滞っていました。
ちなみに技術的な内容はQiitaのほうに業務時間でたまに書いてます
今回は24時間換気と断熱について書いていけたらと思います。
リモートワークが始まったあたりから部屋のCO2濃度を気にするようになりました。
我が家ではcustomCO2モニター CO2-mini (価格は1万前後)でCO2濃度を分かるようにしています。記録も色々やると取れるのですがやってない…
余談ですが実家にあったパチモンのCO2モニターも-200ppm程度の差で推移して計測できていました
賃貸時代も定期的に換気扇を動かさないと濃度が上がる一方だったので、リフォームを期に24時間換気を取り入れることにしました。
解体屋ゲンの作者の星野茂樹さんが似たような内容をnoteに記載しており、ちょっとやり取りしました。
ぜひこちらも読むと面白いかと思います。
1億浮かせて人生を取り戻せ!ー都内で理想の家を持つ方法ー 第2回「換気編」
吸気はエンジンとかに使うのが適切で、給気のほうが建物に使うほうっぽいです。
自然給気+強制排気を選定
一般に住宅には3種類の換気方法があると言われています。それが第1種換気、第2種換気、第3種換気です。
第1種換気:給気と排気を機械で強制的に行う
第2種換気:給気のみ機械で強制的に行う(排気は自然)
第3種換気:排気のみ機械で強制的に行う(給気は自然)
先述の記事より引用
リフォーム前の団地はキッチンの強制排気設備のみで、給気は適当な隙間からという感じです。
リフォーム時に住んでいた賃貸ではキッチンの換気扇でCO2濃度を下げていました。隣接しているリビングにエアコンがあり、せっかくの冷気や暖気が近くの換気扇から出ていってしまう状態でした。
その前に住んでいた賃貸は第3種換気でトイレに換気扇があり基本は常時オンにしていると別の部屋の自然給気口と窓の隙間から…給気します。
我が家ではトイレに換気扇を新設し、各部屋のFFストーブの排気口を自然給気口にしました。
FFストーブについてはこちらも参考になります→FF式ストーブってどんなストーブ??
団地は暖房用にガス口と、FF式ストーブの排熱用に穴が既設で空いているケースがあります。
画像で言うと左側あたり。これは自然給気口にうってつけ

施工結果
トイレの換気扇
業者選定の三菱のカバーなしタイプ確かEX-15KH8になったが、自分も問題ないと思っていた。
付いた後に指が危ない気がしたので同メーカーのカバーを買い、簡易的に固定している…
乾太くんの除湿口もある。乾太くんについては→団地になんとかガス式乾燥機「乾太くん」を導入し洗濯干しから開放された で書いたので割愛
こいつは紐で引くと裏の逆止弁が開くタイプなので、スイッチでコントロールすることができない。
調べるとこのタイプの設置型はこの手法しか無く、ふところ(設置場所の厚さ)に余裕があって加工が色々できるなら空気圧で逆止弁を開くタイプもしくは、ガラリタイプも選べると思われる。
よくある換気扇は天井にまぁまぁでかいやつがあり、ダクトを通じガラリで排出されるタイプ。
穴を開けられない団地かつ、無理にダクトを通すのが難しいためこれが限界な気がする。

風が5m超える程度に強いと換気扇のモーターが結構厳しそうな雰囲気を出すので止めてしまう。
ここまで強いとすきま風で実質換気されるw
また脱衣所がトイレの手前のためで冬場石油ストーブないしガスストーブを使っても他の部屋のCO2濃度への影響は低いです。
代わりに作った熱がすぐ出ていってしまう部分も大きいですが…
トイレにも扉があり、1人のときは扉を締めたままでも良いですが、2人のときはトイレの扉を軽く開けとかないと換気が追いつかないようです。
これもあって引き戸にして正解でした
(ここに冬場はガスストーブを置いて脱衣所&隣接の浴室を温める)

浴室は見送り
浴室にも換気扇をつけたい気もしますが、施工会社の考えや、いつかのユニットバス化まで見送りとしました。(次回記事で紹介)
このタイプの窓はカバー工法でくるくる回して開けるタイプの窓に変えるか、塞いで換気扇にするしかパターンが無い…

トイレは脱衣所を挟んでお風呂場の近くなので、湿気もある程度は排出できます。
各部屋の自然給気口
ここまで自然給気口を施工すると今風の感じになる。
バクマ工業のREK-100J フィルターを埋め込めるタイプ

荒いけど途中に撮った動画から。基本的には排気口のカバーを破壊して付け直している。厳密に言うと壁をふかす関係でVP100の持ち出しニップルで延長しています

自然給気口は自己施工の分担で、大工さんが壁ふかし用の下地を組んだ時点で、VP管を突っ込んでおくと断熱材やボード貼ったときにいい感じに仕上げてくれます。最後に自然給気口をぶっ刺して完成です。
ベランダがある外側はそれっぽいガラリをぶっ刺しました。ベランダがない方は届かないので、ガラリを買ったものの、外壁塗装のときとかにしれっとぶっ刺そうかなと思っています。屋内側から外す蓋に軽く穴を開け完了としました。(他の部屋と違うから目立ちそうで止めるかも)
ベランダ側(外)のガラリ。ベランダなのでフードがないタイプの簡易的なやつ。夜撮ったので写りが独特

エアコンが各部屋にあるので、給気は各部屋に近い方が良いし、排気はエアコンから遠いほうが無駄がないです。
扉の開けしめで各部屋の給気度合いが変わるので、自分の部屋は完全に閉めるとCO2濃度が上がってしまいますが、少し隙間を開けたり、時々扉を開けて他の部屋の空気と混ぜることでいい感じに換気されます。
ちなみにリビングキッチンの部屋の区切りにはアコーディオンカーテンを導入しました。(エアコンの配管が雑なのはお見逃しを)
リビングの場合は空気清浄機の裏に自然給気口があり、外の空気を浄化してくれます。他の部屋には無いので浄化されません…他の部屋の給気口閉じるとメインはここから給気する形になりますが、CO2計を見る限りは換気速度的には少し足りない雰囲気もしくは他の部屋にいるときは導線上新鮮な空気が取り込めない形になります。

これで空調効いている中料理をしても多少は無駄になりません。
これがあることで食洗機を動かしているときも閉めればリビング側で音の影響を抑えつつテレビを見れます。
将来的にリビングを一部子ども部屋とするときにも役立つと見ています。
断熱周り
5階建ての5階なので、天井の断熱は一部入れ直しました。これがすべて他の部屋に囲まれている部屋だと断熱度合いは高かったりします。他の階の天井はコンクリート直に壁紙or塗装です
ちなみにリビングキッチンは費用の関係で断念。(別の記事で触れます)一応開口したところ当初のスタイロフォームがあり、多少は効果があるのではないかという感じです。


他の部屋は押し入れを作り直す関係で必然という感じでした。
外気に面する壁はもともとコンクリート直で壁紙だったところを各部屋ふかし断熱材+石膏ボードにしました。
これにする前は、冬場加湿器を使うと壁から結露していったのが、改善されました。
が、外に近いコンクリート部分から若干結露しました…この画像で言う若干黒ずんだところ。
左面はコンクリートで、右面はふかしている。こればっかりは防ぎようがない(部屋の境界の壁は流石にふかすのはもったいない)

トイレはスペースの関係でそのままなので、結露します。
ちょっと後悔したのはトイレの配管を白に塗ったのですが、水性塗料にしたので、結露から鉄部だったところにサビが出てしまいました。水回り用に耐久性を上げるためニス的な油性塗料を買ったのですが、トイレの配管が錆びるとは想定が漏れていました。
(その油性塗料も塗ろうと思っていた場所に塗らないまま今に至る)

窓を諦める
団地ないしマンションで天井、壁の最後に残るのは窓です。
戸建てにしろ窓が一番外気の温度の影響を受けやすく、カバー工法によるペアガラスや二重窓、樹脂サッシなど対策は多岐にわたります。
窓はリフォーム補助も結構でますが、実質半額くらいです。おそらく全室二重窓をやっても補助金込で25万くらいだと試算したのですが、そんなに効果がある気がせずポリカーボネートによる簡易二重窓を自己施工することにしました。
2レールのカーテンならある程度は防いでるのでは?という気持ちもります。
ちなみに二重窓は部屋側に枠が必要になります。(簡易二重窓もサイズは異なれど多少必要)
今回壁をふかしたときに、窓枠も木を囲ってもらい二重窓も簡易二重窓もできる状態にしました。大規模なリフォームをしない場合は既存の窓枠を生かすカバー工法になりますが、サイズ合わせの都合上コストは上がるのと、断熱度合いとしては二重窓のほうが良いとされています。
同じ団地内でもカバー工法で窓を変えた住戸を確認することができます。
ちなみに二重窓は冬場までに施工を終わらせるつもりでしたが、1部屋分しか終わりませんでした…

地味にポリカーボネートを切るのが大変です。(白いラインが入ってるちょっといい奴にしたのもある)
一番でかいカッターにしたらだいぶマシになりましたが、それでも1部屋分の施工で3時間くらいはかかります。
残り2部屋分夏までに終わらせたい…
窓の交換用のパッキンも買うだけ買って簡易二重窓施工した後ならパッキン交換も部屋を閉めた状態でできると思いそのままです
本当ならば温度計を3つか4つ用意して計測したいところです。(外、既設窓内側、簡易二重窓内側、カーテン内側、部屋)
電気代周り
CO2濃度もそうですが、部屋の温度もRemoで計測はできているものの、記録できる体制が整っていません…
電気代もTEPCOで見ると劇的に安いかというとそんなこともなく、在宅多めということもありそれなりに掛かっています。
(そういえば電力自由化で一時期は楽天でんきを使っていたものの2023年あたりに戻しました。今もプランと市場価格次第で無理に変える必要は無さそうです。少なくとも楽天でんきは高い)
2月くらいまでは不在の部屋も暖房付けてたので余計にかかってます…
(冷房は消さないほうが効率ので暖房もそうだと思い…←暖房は消した方が良い)

二重窓を諦めたのとリビングキッチンの天井の電熱やり直しを諦めたのもそうですが、それによる光熱費増減に対する費用対効果を考えると、団地の時点で限界があり、多少は光熱費がかかっても仕方ないと思います。
リモートワークなので、多少電気代がかさんでも快適ならOKという思考です。
終わりに
ようやく換気・断熱話が書けました。
団地ネタで残っている内容は以下なので、また合間を見て書ければと思います。
- キッチン、浴室のリフォームは見送った
- 全体的な設計や金額について
- その他細かいこだわり
計測はできても記録ができていないというのが中々もったいないところで、RemoはAPIを叩けば取得できるので自前で用意すればどこかに保存することができます。CO2モニターはUSB接続しドライバで認識できれば記録できるので、おうちラズパイでも組めばできるのですが…自室の濃度を知りたいけど、ラズパイ置くならネットワーク機器がある場所に置きたいというジレンマもあります。
機種としてクラウドに保存してくれるタイプもあるのでやらないくらいならそっちのほうが良い気もします。
それではまた。